
“usine” フランス語で「工場」という意味を持つ帽子屋さん。古民家のような外観の店内に入ると、カラフルでバリエーションにとんだ帽子が並ぶ、一生使いできる帽子に出会えるお店です。
お店を始めるまでの経緯を教えてください
出身地はさいたま市で、高校の後にデザイン学校に通いました。卒業後はだいたい洋服に関係する仕事をしてきましたね。最初は東京の恵比寿にある古着屋で働いていたんですけど、ずっとこのままでいいのかなと感じ始めて。技術を創るほう、生み出すほうをやっていきたい、と思って関連の仕事を関東圏内で探したら群馬が出てきて、それで桐生の方に来ました。でも縫製工場は男の人をなかなか雇ってくれないので、桐生に来たときはまず配送の仕事で1年間お金を貯めて、それから足利にショップを開いて今後のための資金を貯めていたんですよ。しばらくして縫製工場の募集があったので、求人ジャーナルからパパっといったような感じです。しばらくは色々な知識とか技術を身につけるために相生の方の縫製工場で学びました。原料計算とか仕入れ、工場手配などの生産管理なんかです。その後は独立を応援してくれる人もいたので、自分の中でまずは5年って決めて独立したんです。
最初から帽子を作っていたんですか
独立してから最初は、ブランドから洋服とか刺繍の製造の仕事をとることから始めました。営業を繰り返しているうちに、とある帽子のブランドさんから仕事を貰えるようになったんです。最初は刺繍やパーツのみだったんですが、ブランドの要望に応えていくうちに帽子全体を製造するという今の事業形態に成長していきました。その取引がなければ今のように帽子は作っていなかったですね。とはいえ、今でも色んなものを作っていて、セーターなんかも作っていますよ。
どうして桐生を選ばれたのでしょうか
最初の5年ぐらいは太田の自宅でやっていたんですけど、糸の在庫とかが増えてきて、家族に、場所潰すな、って言われちゃって(笑)。取引している刺繍屋さんが桐生に多かったというのもあったのでこっちに来ようと思って、不動産情報を探していたらちょうど今は倉庫にしている蔵の方が出ていたんです。僕は古い建物も好きなんで、それでまずは蔵を借りました。もともとはひとりで「なるく」やろうかと思っていたんですけど、今の店舗のリフォームを担当された建築士さんに、お店をやったほうがいいんじゃないかと言われて。僕はお客さんを待ち続けるっていう状態が結構苦手で、待つだけじゃなくて帽子を作ってもいられる場所ならばいいかな、と思ったのもあります。今は自分の中ではショールームみたいな感覚でお店の方はやっています。



PRポイントを教えてください
普通の帽子屋さんは型くずれしたりするとそのまま使えなくなっちゃったりするんですけど、うちは持ってきてもらえれば直せるので長く使ってもらえるところはアピールポイントですね。一生ものの帽子と思ってもらえたら嬉しいです。それに職人が帽子を作る工程を見る事もできるので、それも見て欲しいポイントです。建物については、蔵は1920年築、店舗の方は1928年築で、店舗の建築はもともとは染物屋さんで、うちの前は文房具屋さんだったとのことです。このお店は夜ライトをつけるとかっこいいんですよ。建物も見て欲しいんですけど、自分は毎日来てるからか魅力を感じにくくなっているような気もして、慣れって怖いですね(笑)。
最後に桐生市内のおすすめの場所はありますか
桐生絹織(きりゅうけんしょく)さん!ノコギリ屋根が桐生で1番長い工場なはずで、、、ノコギリ屋根がすごく素敵です!一見の価値ありです!

