明治時代の建物を保存し継承する 大風呂敷

大風呂敷の外観

江戸時代創業の書上酒店。その販売店として建てられた歴史ある建物を保存、継承していきたい。そんな現店主の思いがこもった建物が、これから貸しスペースとして生まれ変わります。

これまでの経緯を教えてください

私は、30歳で東京にガラスショップをオープンし、同時に物販の仕事もしていました。ちょうどその頃、桐生で酒屋をしていた知り合いが店を畳むことを聞いたんですね。明治時代に建てられた歴史のある建物が取り壊されることに寂しさを感じ、建物を購入することを決意し、ガラスショップや生活の拠点を桐生に移しました。今ではお店はやっていませんが、貸しスペースとしての準備を進めているところです。

この建物の歴史について教えてください

この建物は、書上酒店の小売部門として明治21(1888)年に建てられました。書上酒店は、江戸時代創業の歴史ある酒屋さんでした。しかし、大型スーパーの進出と共に酒屋の存在が危ぶまれ、店を畳むことになってしまいました。当時の店主と知り合いで、その話を聞き、この歴史ある建物が更地になるぐらいなら私が買おうと決めました。27年前にリフォームしましたが、柱や瓦をそのまま使うことで当時の面影を残しています。しかし、東日本大震災の際、建物自体が大きく傾き扉が閉まらなくなってしまいました。最近は全体の耐震工事もして、随時いろいろな所を直している感じですね。

今後の展望はどうでしょうか

今後はここで、俳句会やお茶会を開きたいと考えています。要するに趣味部屋ですね(笑)。あと、貸しスペースとしての活用方法も考えています。昔の雰囲気が残るこの場所を使いたい人に使ってもらいたいですね。私は古いものをそのまま守っていくことが伝統とは思わないんですよ。何を大事にしているのかを理解した上で、そのために変化し続ける力があることが伝統だと思っています。桐生も、歴史ある建物を保存し続けるのでなく、活用しながら残していくことが必要なんだと思います。

この町のおすすめスポットを教えてください

やっぱり、動物園と遊園地ですかねぇ。ここは普通の動物園、遊園地と違って昭和を感じることができる珍しい所だと思います。あとは、桐生川源流林もおすすめです。根本山から流れ出る桐生川に沿って広がる山々一帯で、綺麗な川と森林浴が楽しめるスポットになっているんですよ。『森林浴の森日本100選』にも選ばれていて、非日常の癒しを味わうことができるのでおすすめです。

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